女性は働くべきか、家庭にいるべきか。

SNSで、こんな趣旨の投稿を目にしました。
「母親を外で働かせて、子育てもままならないくらい疲れさせる社会は、もう終わりにしてほしい」
そして、
「働きたい人は働けばいい。でも、子どもとの時間を大切にしたい人が仕事を辞められる選択肢も必要なのではないか」
という意見。
専業主婦になりたい。それも一つの選択。
子どもが小さいうちは、できるだけそばにいたい。
仕事よりも家庭に時間を使いたい。
だから仕事を辞めたい。
そう思う人がいるのは、とても自然なことだと思います。
経済的な理由で働かざるを得ず、
本当はもっと子どもと過ごしたいのに、
毎日時間に追われながら働いている。
そんな人に対して、
「今は共働きが当たり前だから」
「女性も働く時代だから」
と言ってしまうのも、私は違うと思います。
でも、反対も同じです。
仕事を続ける。それも一つの選択。
子どもは大切。
家族との時間も大切。
それでも、仕事も大切にしたい。
仕事を通して実現したいことがある。
社会とのつながりを持っていたい。
仕事をしている自分が好き。
そんな母親だって、たくさんいます。
その人たちに、
「子どもがいるなら、仕事をセーブしたら?」
「そんなに働かなくてもいいんじゃない?」
と言うこともまた、その人の人生の選択肢を狭めてしまうのではないでしょうか。
問題なのは、「共働き」ではなく「選べないこと」なのかもしれない。
専業主婦になりたいのに、
経済的な理由で働かなければならない。
仕事を続けたいのに、
家事や育児との両立ができず退職しなければならない。
仕事も子育ても大切にしたいのに、
そのためには自分が睡眠や余裕を削り続けなければならない。
どれも苦しい。
なぜならそこには、
「自分で選んだ」
という感覚がないからです。
だから私は、
女性がもっと働ける社会をつくることだけが、正解だとは思いません。
かといって、
母親が家庭に戻れる社会をつくることだけが、正解だとも思いません。
私がいいなと思うのは、
どちらも選べる社会です。
「全部自分でやらない」という選択肢もあっていい。
家事を外注する。
料理を誰かに頼る。
保育園や学童を利用する。
家族以外の人に子育てを助けてもらう。
こうしたことに対して、
「そこまでして働かなくても」
と思う人もいるかもしれません。
でも私は、外注することは、家族を大切にしないことではないと思っています。
料理を誰かにお願いしても、
母親でなくなるわけではありません。
掃除を誰かにお願いしても、
家族への愛情が減るわけではありません。
大切なのは、
何を自分がやるのか。 何を誰かに頼るのか。 そして、生まれた時間を何に使いたいのか。
それを自分で決められることだと思います。
夕食をつくる1時間を手放して、
子どもとゆっくり話したい人もいるでしょう。
仕事をしたい人もいる。
勉強したい人もいる。
夫婦でゆっくりごはんを食べたい人もいる。
一人でぼーっとしたい人だっている。
どれが正しい、ではありません。
その時間を何に使うかまで、本人が選べたらいい。
子どもに見せたいのも、「正解」ではなく「選べる人生」。
私たちは子どもたちに、どんな社会を残したいのでしょう。
「大人になったら、仕事と家庭のどちらかを選ばなければならない社会」でしょうか。
「母親になったらこうするべき」
「父親になったらこうするべき」
と、生き方が決められている社会でしょうか。
私はそうではなく、
「私はこう生きたい」
と自分で考えて、
そのために必要なら誰かを頼って、
働き方を変えたり、
仕事を辞めたり、
仕事に夢中になったり、
家族との時間を増やしたり。
人生の時期によって、その選択を変えることだってできる。
そんな姿を子どもたちに見せられたらいいなと思っています。
私たちが増やしたいのは、「働く女性」だけではない。
HAPPY-Weekdayは、
「女性にもっと働いてもらうために、家事を効率化する」
ためだけに、このサービスをしているわけではありません。
私たちがお届けしたいのは、
料理そのものだけではなく、
その先に生まれる「時間」です。
そして、その時間をどう使うかは、私たちが決めることではありません。
仕事に使ってもいい。
家族との時間にしてもいい。
自分の夢に使ってもいい。
休んでもいい。
何もしなくてもいい。
だから私たちがつくりたいのは、
「女性がもっと働ける社会」だけではありません。
働くことも選べる。 働かないことも選べる。 仕事を頑張ることも、家族との時間を増やすことも、自分自身を大切にすることも選べる。
誰かが決めた「こうあるべき」ではなく、
一人ひとりが、
「私は、こう生きたい」
と言える社会。
そして、その選択を支えられる仕組みがちゃんとある社会。
私たちは、そんな社会をつくる側でありたいと思っています。
私たちが増やしたいのは、 「働く女性」ではなく、 「自分の人生を選べる人」なのだと思います。

